CAD・シミュレーション

JLCPCBでプリント基板を注文する
~Eagle編~

こんにちは。お久しぶりです、Jinです。約半年ぶりの記事となってしまい、申し訳ありませんm(_ _”m)

今回は、Eagleで制作した基板をjlcpcbで発注する方法について書いていこうと思います。

以前、”電子工作の始め方”のStep2で紹介した、設計~製作段階において重要になってくるのがこのプリント基板の発注にあたるかと思います。

ガーバーデータ書き出し

今回は、私が現在制作中の音ゲーのスライダーを制御するArduinoのシールド基板を例に発注していこうと思います。CADはEagleでの方法を記述します。

この音ゲーのスライダーを製作するプロジェクトは以下のページにて連載しております。ぜひご覧ください。

Eagleや、基板設計についての記事も以下のリンクより紹介していますので、是非チェックしてみてください。

今回発注する基板は以下のようになっています。

単純な二層の基板ですが、ユニバーサル基板で配線していくにはちょっと配線数が多く、手間がかかってしまうのが分かると思います。なのでこちらをJLCPCB対応のガーバーデータ出力をしていこうと思います。

CAMファイルをダウンロード

まず、ガーバーデータ書き出し用の設定を記述したCAMファイルをJLCPCB公式からダウンロードすることから始めます。

CAMファイルの配布先へ行きます。
Github-CAMファイル

お使いのEagleのバージョンによってダウンロードするバージョンが違うので注意してください。また、何層かによってもファイルが変わります。

今回は2層基板ですので、2-layerのファイルをダウンロードしますが、各自で合わせてください。

  • バージョンが8.6.0から9.6.2の場合
    最後がv9のファイル
  • バージョンが7.2から8.5.2の場合
    最後がv72のファイル
  • バージョンが7.1以下の場合
    最後がv6のファイル

上記のバージョンに対応したファイルをダウンロードします。

ダウンロードするにはまず、ファイルを 右クリック->名前を付けてリンク先を保存 を選択し名前と場所を選んで保存します。

ダウンロード場所はどこでもいいんですが、最新バージョンだと ドキュメント -> Eagle -> cam のフォルダ内にダウンロードしておくとこの後の手順が楽になります。

CAMファイルの設定

ダウンロードが終了しましたら、次はCAD側での作業に移行します。

プロジェクトが開かれている状態で、CAM Processorを開きます。

このようなマークが左上にあるので、押して開いてください。

最初、開くとこのような画面が開かれます。この画面ではドリルなどの様々な設定をしていくんですが、今回は公式のCAMファイルを使用します。

ここで先ほどEagleのCamフォルダ内にダウンロードしてた場合、このウィンドウの右上にある Load job file -> Local CAM Jobs -> cam 内で見つけることができます。他の場所にダウンロードした場合は Load job file -> Open CAM File… で選択してください。

ガーバーデータ書き出し

次に、ガーバーデータの書き出しを行います。CAMデータを開いた状態で、右下の Process Job というボタンを押し、フォルダを格納する場所を選びガーバーデータを書き出します。

成功するとメッセージボックスが開き、 Job processed successfully! と表示が出ます!

このプロセスによる成果物はこんな感じになっています。

ずらっといろんなファイルが並んでますね!

さて、ここまでくれば発注の前段階は終了です。次はこのデータを使用し、実際にJLCPCBさんに発注していく作業になります。

ガーバーデータの確認と発注

さて、ここからはCADで作成したガーバーデータをもとに基板を実際に発注していきます。最近日本語の対応も可能になった、安く基板注文ができるJLCPCBさんに発注します。

ガーバーデータ確認

まず、発注するJLCPCBのサイトを開きます。以下のバナーをクリックしても開けます。

このサイトから購入をクリックするとカートのページに飛びますので、カートのページ右上にある Order now をクリックして発注の画面を開きます。

ここで Add gerber file をクリック -> 先ほど生成したファイル(zipのまま)を開きます。

そうすると自動で下のレイヤーやサイズなどの情報が自動で入力されます。正直ここらへんはかなり使い勝手が良いです。Elecrowでも発注したことがありますが、使い勝手は遥かにJLCPCBの方が上でした。

ここで、まず表示されているガーバーデータを最終確認して間違いがないことを確認します。また、下の情報もお好みで設定してください。私はデフォルトのまま注文しました。

基板の注文

確認が出来ましたら、必ず料金を確認してから、SAVE TO CARTをクリックしてカートに追加します。

他にも一緒に発注する基板が無ければこのまま Secure Checkout をクリックして支払いに進みます。

※ここで、JLCPCBは海外の工場で生産し、日本に航空便等を用いて発送されるため、コスト削減のためには複数の基板はまとめて発注した方がお得になるということには十分注意してください。

ここで、注文に必要な様々な情報を入力していきます。

  1. Shipping Address
    お届け先の住所を入力します。英語表記にする必要はありませんでした。
  2. Shipping Method
    輸送方法の選択をします。お急ぎの場合は適宜選択していただければ良いと思いますが、特に指定なければ一番下の Standard Global Direct Lineが安くておすすめです。
  3. Submit Order
    金額の引き落としのタイミングを設定できるようです。こちらも推奨されている上の方法で大丈夫です。
  4. Payment
    お支払情報を入力します。

全て入力をして、注文をします。

ここまでくれば発注が出来たと思います。お疲れさまでした。

発注した基板のレビューはこちらの記事にて紹介しております。ぜひチェックしてみてください。

それではまた!Good Bye!

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