KiCADで設計した基板を発注して、オリジナルの基板を作ってみませんか?
今日は前回Eagleで紹介したJLCPCBへのプリント基板の発注方法について、KiCADでのやり方を紹介していきたいと思います。
こんにちは。前回から少しあいてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。Jinです。
最近は気温もすっかり寒くなってきましたが、梅がぼちぼち咲き始めるシーズンで春の到来も感じられます。
何とぞお体にはお気をつけてお過ごしください。
ガーバーデータ書き出し
今回は以下のリレー電卓用に設計したキーボードの基板を例にプリント基板発注方法の紹介をしていきたいと思います。
こちらの基板はKiCADで設計したもので、KiCADを用いた基板の設計方法等も次回紹介していきたいと思いますので、是非チェックしてみてください。
では早速ガーバデータをかき出していきましょう。ファイル->プロットを選択し、ウィンドウを開きます。
出力ディレクトリーでフォルダを選択します。プロジェクトのフォルダに新しく”Gerber”など適当な名前のディレクトリを用意するのがいいと思います。
左側のチェックリストでレイヤーを選べますが、今回は追加で特に何も選択する項目もありませんのでデフォルトのままでいきます。
全般オプションやガーバーオプションはお好みで選択すればいいと思いますが、今回は特にデフォルトのまま変更することもないのでそのままで出力します。
出力は右下の”製造ファイルを出力”というところで出力します。
出力したら次はドリルファイルの生成をしましょう。同じウィンドウの”ドリルファイルを生成…”ボタンを選択します。
出力フォルダは先ほどと同じで良いと思います。マップファイルフォーマットで”ガーバー”にチェックが入っていることを確認し、右下の”ドリルファイルを生成”を選択しドリルファイルを生成します。
ここまででガーバーファイルが出力されましたが、注文時には.zip形式にする必要があるので、以下の画像のように 右クリック -> “ZIPファイルに圧縮する” を選択し、zipファイルを生成します。
基板の発注
それでは実際にこのガーバーデータでJLCPCBへ発注していきましょう。
JLCPCBのサイトへ飛び、”購入”と書かれたボタンをクリックして注文ページを開きます。下のバナーからも開くことが可能です。
次に “Add gerber file” をクリック -> 先ほど生成したファイル(zip)を開きます。
すると自動で下のレイヤーやサイズなどの情報が自動で入力されます。正直ここらへんはかなり使い勝手が良いです。
ここで、まず表示されているガーバーデータを最終確認して間違いがないことを確認します。基板の画像右下にあるGerber ViewerをクリックするとViewでガーバーデータを確認することも出来ます。
また、色やパターンなどの情報もお好みで設定してください。私はColorをBlackにして注文しました。
情報が選択出来たら、SAVE TO CARTをクリックしてカートに追加します。
他にも一緒に発注する基板が無ければこのまま Secure Checkout をクリックして支払いに進みます。
※ここで、JLCPCBは海外の工場で生産し、日本に航空便等を用いて発送されるため、コスト削減のためには複数の基板はまとめて発注した方がお得になるということには十分注意してください。
ここで、注文に必要な様々な情報を入力していきます。
- Shipping Address
お届け先の住所を入力します。英語表記にする必要はありませんでした。 - Shipping Method
輸送方法の選択をします。お急ぎの場合は適宜選択していただければ良いと思いますが、特に指定なければ一番下の Standard Global Direct Lineが安くておすすめです。 - Submit Order
金額の引き落としのタイミングを設定できるようです。こちらも推奨されている上の方法で大丈夫です。 - Payment
お支払情報を入力します。
全て入力をして、注文をします。
これでKiCADで設計した基板の注文は完了です!お疲れさまでした。
いかがだったでしょうか。JLCPCB、手軽に注文でき、かつ価格も抑えられるのでオススメです!
それでは良い電子工作ライフを!GoodBye!