CAD・シミュレーション

PCBgogoへ名刺基板を発注する

オリジナルのプリント基板を作成したい!基板で名刺を作ってみたい!

基板の名刺はおしゃれでいいですよね、配線をして光らせることも出来ます。

そこで今回、名刺の基板を作成するとともにそれをPCBgogoへ発注する方法をご紹介しようと思います。

こんにちは、Jinです。いかがお過ごしでしょうか。

季節は夏へ向かい、はや梅雨にも入ろうとしている季節となりました。

鬱陶しい雨と湿度の季節ですが乗り越えていきましょう!

名刺の作成

名刺を作るにあたって、デザインとそのデザインを基板に取り込むという二段階の操作を要します。

それではその操作を順に説明していこうと思います。

名刺デザインの設計

まずは基板データを作成しますが、今回は名刺基板を作ろうと思いますので、まずはそのデザインからやりましょう!

今回作成した名刺基板の仕様はとりあえず簡単なもので、配線は無し、シルクの印刷で文字やアイコンを描こうと思います。

名刺の作成にはイラスト系のアプリを使いましょう。私はInkscapeを使用しています。

名刺は見様見真似で設計してみました。基本的な名刺の寸法の縦55mm×横91mmですので、それと同じ比率758px×1254pxに従って下のような名刺を作ってみました。

表には名前とアイコン、そして所属を。裏にはこちらのブログ”JinPro”のリンクとメールアドレス、またTwitterアカウントも載せています。

シンプルで見やすくすることを重視して作りました。それではこの基板をpngにエクスポートし、CADへ取り込んでいきましょう。

基板への取り込み

こういった画像の取り込みはKiCADが圧倒的に楽ですので、KiCADでのやり方を説明します。

KiCADの詳細な使い方はこちらのタグにまとめていますので、ぜひ活用してください。

今回は作成した名刺のPNGデータを基板のシルクに取り込む手順を解説していこうと思います。

まずはKiCADを開きます。前回まではver6を使用した設計を解説していましたが、今回はver5でのやり方を解説しています。(ver6でのインポートの仕方はわからなかった…)

KiCADの最初の項目でこの”a”のアイコン、ビットマップコンポーネントコンバーターをクリックしましょう。

すると上のようなウィンドウが開きます。このツールで、pngファイルを基板のフットプリントデータに変換します。

“ビットマップをロード”を選択し、先ほど作成した名刺のpngデータを読み込みます。下はモノクロ画像のタブを表示しています。

DPIを346にするとサイズがちょうど名刺のサイズ(91×55[mm])に設定できます。モノクロ閾値は画像を見つつお好みに設定しましょう。”ネガ”にチェックを入れるとモノクロ画像を反転させられます。

最後のレイヤーの項目では必ず”表面層シルク”を選択しましょう。

設定が完了すれば”エクスポート”を選択し、適当なフォルダにkicad_modファイルを保存します。

裏も同様にエクスポートが完了すれば、次はこれを部品化していきます。下の画像のように最初の画面から”フットプリントエディター”を開きます。

まず初めにこれらのシルクデータを格納するライブラリを作成していきます。ファイル->新規ライブラリで作成します。

適当なフォルダにライブラリ(.prettyファイル)を作成したら、次はkicad_modファイルを読み込んで追加します。画像のようにインポートをして、保存しましょう。

保存するときは下の画像のように先ほど作成したライブラリを選択して保存しましょう。

表と裏両方のパターンを読み込み保存できれば、次は基板の設計に入ります。

最初の画面から”PCBレイアウトエディター”を開き、基板の設計画面を開きます。基板設計の最初は外形を作成していきます。下のようにツールバーから寸法を選択して、名刺の寸法を描きます。

次にこの寸法に沿うようにして外形を描いていきましょう。ツールバーより、”図形ラインを追加”を選択します。このときレイヤーは”Edge.Cuts”にしておくことに注意してください。

外形を作成すれば、次は先ほど保存したフットプリントのシルクデータを配置していきます。下の画像のように”フットプリントを追加”を選択し、表裏を重なるように配置してください。

裏にシルクを配置する場合、ここから裏返す作業をしなければなりません。下の画像のようにシルクを選択し、”裏返す”を選びましょう。

またこれにより裏返すと長辺とじのように上下が反転していますので、下のように180度回転させましょう。

すると表裏で別々の色で表示され、画像のようにきちんとそろっていることが分かります。さらに確認するには3Dビューなどを用いると良いでしょう。

発注しよう

それではこの基板を発注していきます。今回、PCBgogoにて発注を行いました。ぜひチェックしてみてください。
PCBgogo公式サイトへ

発注するにはまず、ガーバーデータを出力する必要があります。KiCADにおけるガーバーデータの出力方法は下の記事にまとめてありますので、確認してみてください。

PCBgogoの公式サイトに飛び、基板を注文していきます。注文には会員登録が必要ですので、しておいてください。

こちらに基板のサイズ、枚数と層の数、板厚を入力し、”今すぐお見積り”を選択すれば見積もりの画面が開きます。

左側の項目で基板の基本的な設定、右側では輸送の設定をできます。基板の設定ではレイヤーの色などいろいろ変更が可能ですので、お好みに合わせて変更してみてください。また輸送の設定も豊富ですので、こちらも自由に選択してみてください。

選択が完了すると”カートに入れる”を選択し、注文を確定します。するとガーバーデータを入稿する画面が出ますので、作成した基板のガーバーデータを入稿しましょう。

入稿が完了すると基板のレビューが始まります。このレビューが終了すれば支払いが可能で、支払いにはクレジットカードのほか、Paypalなども使用可能です。

私は支払いにはクレジットカードを選択しました。手数料が別途とられる可能性がありますので注意してください。支払いが完了すれば発注は完了です、お疲れさまでした。

レビュー

では最後に注文した基板がどのようになったのか見ていこうと思います。まず、基板が完成し、到着するまではかなり早かったです。非常に助かりました。

次に基板のクオリティについてですが、かなり早く到着したのでいささか不安でしたが…

まずこのような箱が入っており、中を覗いてみるときちんと梱包されていました。

それではここから名刺基板を出してみます。すると、下の画像のようになりました!

出来栄えは見事だと思います。感心しました!

綺麗にアイコンも表示されており、文字も崩れることなく見れます。良い買い物になったかなと思いました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は、名刺の基板とともに基板を作っている会社”PCBgogo”を紹介させていただきました。

早く、良い商品が届くので非常におすすめできます。またこういった名刺基板を作るといい感じに技術的なアピールができて非常に良いと思います。ビジネスで使うには少し重いと思いますが…

皆さんもぜひ、名刺基板作ってみてはいかがでしょうか。

また、PCBgogoを活用して基板を注文してみてはいかがでしょうか。

それではまた、GoodBye!!

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