みなさんこんにちは、Jinです。4月の記事から時間が空いてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
最近は出展系のイベントと、高専から大学に編入するための勉強に時間を取られており、ほとんど記事の更新が止まってしまっていましたが、これから随時更新していくので、安心してください。
さて、今年7月にPCBWayが設立10周年記念を迎えるそうなので、今回はその記念にPCBWayにご提供いただいている試作プロジェクト「Turtle Pico」の最新版アップデート情報と、10周年記念として7月31日まで開催されているイベントの特典について、ご紹介させていただきたいと思います。
PCBWayのページは、上記バナーより確認できますので、ぜひ覗いてみてください!
目次
Turtle Pico v1.1 概要
Turtle Picoの概要については、以下の記事にて詳しく紹介していますので、まだ見ていない方はそちらにて概要をご確認ください。
今回は主に、上記記事にて前回紹介したものから、大幅な変更点について説明していきたいと思っています。
基板や回路の変更点
量産化を目指すため、表面実装部品を多用しました。結果として、基板は縦幅が2/3まで減少しています。
上記の画像を見ると、コネクタ類、スイッチ等もある程度まとめて配置するようにしています。XT60のコネクタは、基板の大型化の壁にもなるため廃止し、レイヤーも2層にすることでよりコンパクトにしています。
9軸センサー用のコネクタには、非常に小型のzhコネクタを採用していましたが、今回xhにしてピッチも2.5mmとなり扱いやすくなりました。
次に、回路や使用部品の変更点です。
まずトランジスターは、従来の2SC1815から2SC4213に変更しています。モータードライバーはTC78H653FTGからDRV8835に変更しています。
サーボモーターなどに使用する3ピンの接続端子は、それほど需要がないと思い、5つから4つに減らしました。ディスプレイは5Vでは駆動しないので、3.3Vに修正しました。
超音波センサー部分は、GP1と0のピンを交換しています。これによって、超音波センサー部分は5V/3.3V両用のUART通信ポートとしても使用可能になりました。
電源系の回路については、今後USB PDを対応させることにより強化していく方針を取ることとします。
これらの基板は、今年10周年を迎えるPCBWayにてご提供いただいております。これらと併せて、ぜひチェックしてみてください!
ピンアサインの変更
上記の変更のため、ピンアサインが大幅に変更となっています。ピンアサインについては、githubリポジトリにアップしているサンプルコードに、ライブラリとして下記のようなファイルを用意していますので、そちらを参照ください。
# Turtle Pico Pin Define File
class TurtlePico:
LED_R: int = 18
LED_L: int = 4
SW_R: int = 22
SW_L: int = 3
MOTOR_EN: int = 14
MOTOR_R: int = 17
MOTOR_L: int = 15
SPI_ID: int = 1
SPI_SCK: int = 10
SPI_MOSI: int = 11
SPI_MISO: int = 12
OLED_CS: int = 7
OLED_DC: int = 6
OLED_RST: int = 5
SD_CS: int = 27
I2C_ID: int = 0
I2C_SCL: int = 9
I2C_SDA: int = 8
I2S_ID: int = 0
I2S_BCLK: int = 19
I2S_LRCLK: int = 20
I2S_SDATA: int = 21
ESC_SERVO_FR:int = 28
ESC_SERVO_RR:int = 16
ESC_SERVO_FL:int = 2
ESC_SERVO_RL:int = 13
TRIG_TX: int = 1
ECHO_RX: int = 0
表にすると以下のような感じになります。
GPIO | Funciton |
---|---|
0 | Uart – Rx / Ultrasonic – Echo |
1 | Uart – Tx / Ultrasonic – Trig |
2 | ESC / Servo – Signal |
3 | Push SW (Left) |
4 | LED (Left) |
5 | OLED(SSD1306) – RST |
6 | OLED(SSD1306) – DC |
7 | OLED(SSD1306) – CS |
8 | I2C – SDA |
9 | I2C – SCL |
10 | SPI – SCK |
11 | SPI – MOSI |
12 | SPI – MISO |
13 | ESC / Servo – Signal |
14 | DRV8835 – Enable |
15 | DRV8835 – Bin |
16 | ESC / Servo – Signal |
17 | DRV8835 – Ain |
18 | LED (Right) |
19 | I2S – BCLK(SCK) |
20 | I2S – LRCLK(WS) |
21 | I2S – SDATA |
22 | Push SW (Right) |
26 | None |
27 | SD Card – CS |
28 | ESC / Servo – Signal |
ドキュメントのリリース(予定)
これ以降、Turtle Picoではドキュメントを開発して公開することを目指しています。
最新版のドキュメントは、以下から参照することができます。
現時点でこれは執筆中なのですが、 後述のTechseeker Collection等の展示イベントで最新の実物をご覧いただけますので、興味があれば公式SNS等で展示の最新情報をチェックしてみてください!
ケースの追加(予定)
より亀の見た目に似せるために、下のようなケースを追加することも考えており、今は設計まで完成しました。
ケースには各コネクタの役割を表すシールを貼り付けており、より見やすく役割を見ることができます。
この記事の執筆時点ではまだ設計中という段階ですが、今後はTurtle Picoとともにリリースすることを考えています。
PCBWayでTurtle Pico基板の発注が可能に!
まだ試作という段階に過ぎませんが、それでも遊んでみたいという方のために、ガーバーデーターをPCBWayのサイトにアップロードしました!下記の購入ページから、基板をPCBWayに発注することが可能です。
Techseeker Collection出展報告
大阪南港ATCのITM棟にて、7月6日/7日に行われた、Techseeker Collectionという展示イベントにて、奈良高専TechRingとして今回Turtle Picoを展示させていただきました!
Turtle Picoは奈良高専のアイディアチャレンジプロジェクトとして採択され開発することができましたので、こういったイベントにも出展させていただいています。
専攻科の機械科の学生が製作したアイアンマンに、Turtle Picoを搭載して光らせたものも展示しました。
Turtle Picoの最新情報等も取得できますので、今後も出展情報をぜひチェックしてみてください!
PCBWayの10周年記念特典
それでは次に、PCBWayの10周年記念のイベントにて行われている割引などお得な情報について、ご説明させていただきます。
※前提として、PCBWayのアニバーサリーイベントを楽しむには、アカウントが必要です。アカウントは皆さん各自で発行しておきましょう。
まず、記念HPのリンクにアクセスしましょう。
Enterを押すと、ご自分のアカウントでログインする必要があります。ログインをするとまず、下のようにあなたとPCBWayとのストーリーのメッセージが表示されます。
非常に感動するとともに、時の流れは本当に早いもんだなぁと感じることができます。
さて、ここからがお得情報の紹介になります。まずは下の画像をご覧ください。ご注文価格に応じた、たくさんのクーポンがズラッと並んでおります。なんと魅力的なんでしょうか!
中には基板だけでなく、CNCや3Dプリンターにて使用可能なクーポンまで揃っており、またその次の画面では、広告を見ると更に追加のクーポンも獲得することができます。
さすがPCBWayさん、なんとも太っ腹ですね!
その次のセクションでは、世界中にPCBWayとのストーリーを公開することもできます。
次のセクションでは、プリント基板でできた記念バッジを発注することもできるみたいです!最後のセクションは、お楽しみ「抽選会」のコーナーもあり、何かは絶対当たるようですので、楽しんでみてください!
ちなみに私は、ESP32の開発ボードとBluetoothのアンプが当選しました。早速発注していますw
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回、アップデートされたTurtle Picoボードの紹介と、そのスポンサーであるPCBWayの10周年記念イベントについてご紹介させていただきました!
この機会に、ぜひPCBWayでTurtle Picoを作って遊んでみませんか?
Turtle Picoの本格的なリリースはまだですが、今後のアップデート情報にご期待ください。
それではまた、GoodBye!!