リレー電卓

大昔のリレー式電卓を蘇らせる!?
第4回「リレー電卓をゲーミングに!?」

前回紹介したリレー電卓にアレンジを加えたい!そうだ、リレー電卓を光らせよう!

やはり古い様式を採用したただの電卓では、面白くないですね。ということでそれを光らせようと思います。

こんにちは。Jinです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回はリレー式電卓の企画で紹介した電卓に改良を加え、光るゲーミング仕様の電卓を製作しますのでその様子をご紹介しようと思います。

この企画はJLCPCBにてご協力をいただいております。あわせてご覧ください。

概要

それではまず最初に、どのようにしてゲーミングの電卓を実現するか、その概要についてご説明していこうと思います。

改造の案は2つ考えており、1つ目が入力機の改造、2つ目が加算器の改造です。

入力機の改造案としては、メカニカルの自作キーボードを製作してこれにLEDを付ける方法を考えました。

そもそも入力機自体ユニバーサル基板にプッシュスイッチを取り付けた粗末なモノだったので、グラグラで押し心地も悪く見栄えも良くありませんでした。

これを改良してプリント基板で設計し、青軸のメカニカルスイッチにLEDを取り付けたものを設計して製作しようと思いました。

ちなみに共立にはメカニカルの青軸キースイッチが店頭でも売られていてこれを見て発案したという感じです。
https://eleshop.jp/shop/g/gKAG112/
https://eleshop.jp/shop/g/gKBC111/

次に加算器の改造。本来私が学校にあったものを作り替える前のリレー式電卓の加算器には、加算器のリレーのコイルにLEDが挟んでおり、そこだけが点灯するので大して目立ちませんでした。

これはゲーミングではない!!!!

そう思った私は考えました。加算器の台の横にLEDテープを貼り付けて入力に応じたカラフルな点灯をしたい!!!

これが改造の発案となり、この2つの案を総じてゲーミングリレー電卓改造案と名付けました。

またこの改造は基本的には前回紹介しましたリレー電卓をベースにしていますので、そちらも併せてチェックしてみてください!

入力機

まずは入力機の設計から。こちらはGitHub等からライブラリをKiCADに取り込んで設計しました。入力機設計の様子はこちらからご覧いただけます。

こちらで設計した設計は以下になります。

この設計では直列にリレーのコイルに接続するというボケ設計にしてしまっているため、リレーの電流を考慮すると電流が大きくなることに、発注後に気付きました。

そこでプリント基板裏面で並列になるよう修正しました。実際に製作した基板です。

裏面の抵抗の配線で空中配線し、何とか動作させることが出来ました。実際につなげてみましたが、綺麗に光ります。

加算器

加算器にはまず用いるLEDテープの選定から入りました。LEDテープはデジットで6000円で売られていた5mのフルカラーLEDテープを切って使用することに

こちらは商品ページが見つけられませんでしたが、店頭の棚に堂々とかけられていました。

部活の後輩のはんだ付け練習にちょうどいいと思い、これは後輩と共に作りました。設計ですが、このLEDテープは12V駆動のためにそのまま入力を並列に印加すればいいです。

そのため、加算器の開いている接点に入力によって色が変化するように接続します。

設計の図は粗末なモノですが部活中にホワイトボードに書いたものを掲載します。

LEDテープはアノードコモンのため、接点のNOやNCにカソードを繋ぎ、COMMONにグランドを繋ぐといった感じです。

実際に製作したものです。こちらもゲーミングらしくきれいに光っています。

デコーダー

おまけですが、デコーダーもついでに作り替えてみました。22個ものリレーを使用しています。

リレーは秋月電子通商の941リレーを使用しています。安価で扱いやすいのでおすすめです。https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01228/

実際に発注して製作してみたものがこちらになります。ピンヘッダは未だつけられていませんが…

大量のリレーが載せられていて非常にかわいらしいです。

また改良前からかなり小型化ができ、非常にコンパクトな基板になったのもプリント基板の良い点です。

さいごに

いかがだったでしょうか。この企画の醍醐味であるリレー電卓の改良についてお話をさせていただきました。

このカテゴリーを遡れば、前回はリレー電卓そのものの解説を挟んでいますので、そちらも是非ご覧ください。

これらを実際に組み合わせて動かしたものは後日Twitterなどでアップロードする予定です。また、こちらの企画は今年度の奈良高専高専祭にて展示いたしますので、チェックしてみてください。

今年の高専祭の開催形式は未明ですが、先日より掲載しているニキシー管時計もまた展示する予定です。

これらの企画ではJLCPCBの提供で基板を発注しています。併せてご覧になってみてくださいね。

それではまた、GoodBye!

シェア

関連記事

コメントを残す