TurtlePico

拡張性を得てより便利に!?
TurtlePico新モジュールの概要

みなさんこんにちは、Jinです。いかがお過ごしでしょうか。

段々とTurtle Picoの開発が進んできました。現在、製品化に向けて準備中ではありますが、今回は新しいモジュール「Leatherback」についてのお知らせです。

Leatherbackとは亀の中でも大型のものらしく、Turtle Picoのサイズは変わりませんが、拡張性を得てよりパワーアップしたモジュールを目指して開発しましたので、その開発進捗と詳細について、こちらの記事で共有させていただきます。

また、今回の基板を開発するにあたって、プロトタイプをPCBWayさんよりご提供いただきました。いつもありがとうございます。PCBWayに関する以下のリンクもぜひチェックしてみてください。

Leatherback概要

Turtle Picoを開発してから、もう2年の月日が経ちました…

まだ製品化などには至っていませんが、この間何もしていなかったわけではなく、たくさんの場面にて様々な人に使用していただき、その都度レビューを頂いてまいりました。

その中でもやはり自由に使用できるピンが少ないという拡張性に関する問題点が多く見受けられていたので、今年それを解消するモデルを開発しようと考えておりました。そこで考案したのがLeatherback。

RP2350にQFP80のパッケージができ、ピン数が大幅に増えたものが出たことでこれが実現したのです。

今回はTurtle PicoモジュールのようにPico W直置きではないのでWiFiやBLEなどは使用できませんが、自由に使用できるピンが増えたことで、オプションにHATのようなものを追加して実現ができます。

拡張性が増加したことで、今後のラインナップに色々な選択肢もできましたので、ご期待いただければと思います。

ブロック図・回路図 / 配線図

まずブロック図からですが、以下のようになっています。

Turtle Picoモジュールから遥かに機能が増えています。USB-PDへの対応やオンボードセンサー各種の追加、自由に使用可能な15ピンの外部I/Oポートに加え、ILI9341などのタッチパネルにも対応しました。

これらの機能を実現した、回路図を以下に示します。回路図は複数枚に分けています。こうすることで、機能ごとに今後Turtle Picoモジュール側で再利用が可能なためです。各写真をクリックすると、拡大してご覧いただけます。

MainコアであるRP2350Bから、ストレージ、電源、モーター、センサーオーディオ、LEDやスイッチ、コネクター部それぞれの画像になります。

特に特徴的なのは、コア部分が従来のPicoから置き換わることで面積が小さくなり、Turtle Picoモジュールのサイズをそのままに、2層の基板でこれだけの機能を詰め込むことができたところです。

PCBレイアウトは下記のようになっています。

背面にLeatherbackと印字されています。バージョンは前回がTurtle Picoのv1.0でしたので、それよりもアップグレードされたということで、v2.0の拡張モデルとしています。

もう一度述べますが、サイズはそのままで基板も2層のままです。

3D / 実機レビュー

それでは、3Dプレビューを見てみましょう。

表面とウラ面です。部品が様々追加されたことにより、Turtle Picoモジュールから随分と雰囲気も変わっています。

続いて左後方から斜めに見た図です。2枚目のように、ILI9341モジュールを直接刺入できる形になっています。タッチパネルにも対応しています。

それでは、実際にPCBWayにご提供いただいた基板を見ていきましょう。

いつもながら見事な出来栄えのように感じます。競合他社と比べても、圧倒的に品質が良くサービスも充実しているので、PCBWayは基板製作にかなりおすすめです。

皆さんもぜひ、PCBWayにて基板を発注してみましょう!

3タイプの実装

従来のTurtle Picoでは、機能が多すぎてすべて詰め込んでも、アプリケーションによってはすべてを使用しないという意見もありました。

Turtle Picoモジュールよりもさらにオンボードの機能を増やしたこの基板では、より使用しない機能も出てくることでしょう。

そこで、下記3段階の実装で、搭載する機能を分けることにしました。その実装済み写真が以下になります。

一番右がLeatherback Miniで、RP2350Bと周辺モジュール、及びI/Oポートのみの必要最低限の機能しか詰め込みません。

真ん中はLeatherback Coreで、Miniに加えてSDカードオーディオなどが詰め込まれています。

最後はLeatherback Fullで、すべての機能が詰め込まれています。

このような3タイプで実装することで、必要な機能をかいつまんで使用することができるので、コストも抑えることができます。

動作確認してみた様子です。モーターやオンボードLEDの動作を確認しています。

今後の予定

Turtle Picoモジュールの製品化を急いでいますが、このLeatherbackモジュールはそれ以降の販売も考えています。まだ動作テストもすべて終えていませんが、それが終わればこちらの製品化も随時行いたいと考えています。

製品化の際には、機能一つ一つに対して選択して注文できるオプションも追加しようと考えており、さらにより幅広い拡張パーツの開発も検討していますので、今後のアップデートにぜひご注目ください!

また、気になった方はぜひPCBWayの方もチェックしてみてくださいね!

製品化され、皆さんの手元にTurtle Picoが送られる日を楽しみにしています。それでは、また次の記事でお会いしましょう!Good Bye!

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